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可能動詞と可能形の違い

可能動詞 可能形 違い

可能動詞と可能形の違い

国文法での「可能動詞」と「可能形」

日本語教師なら

「可能動詞」「可能形」…どっちを使えばいいの?

って思ったことがあるんじゃないですか?

教科書や参考書によって使われている言葉が違うので混乱しますよね!


Aの教科書には「可能」って書かれている!

Aの教科書の手引きには「可能動詞」って書かれてる!

Bの参考書には「可能形」って書かれてる!


どっちを使えばいいの!?


まず、私たち日本人が習う「国文法」での扱いをまとめてみます。

■国文法における「可能動詞」■
国文法では「五段活用動詞(Ⅰグループ動詞)」のみに形態的に可能を表す派生形があると考えられている。

書く⇒書ける / 行く⇒行ける / 飲む⇒飲める

これらは 「元の動詞とは別の動詞(可能動詞)」 として扱われる。
つまり「可能動詞」という語は"国文法では「五段動詞の可能形」に限られる用語"

 

■一段動詞や不規則動詞の場合■
・一段動詞やサ変・カ変には、五段のように「~ける/~める」の形は作れない。
・この場合は 助動詞「れる/られる」 を使う。
食べる⇒食べられる / 見る⇒見られる / 来る⇒来られる

・この「れる/られる」は助動詞
※意味は「受身・可能・自発・尊敬」のいずれか。

国文法では「食べられる」「見られる」「来られる」は可能動詞ではない。


全て、「~することができる」という意味があるから「可能形」

その中の「五段活用の可能形(Ⅰグループ動詞)」だけが「可能動詞」

ってことかな?


では、日本語教育文法として考えたときはどうなるんでしょう?

日本語教育文法での「可能動詞」と「可能形」

国文法のように使い分けたら、学習者は混乱しますね~

だから、Ⅰ~Ⅲグループ全てを「可能動詞」または「可能形」と呼んでいるんですね。

 

■可能動詞■
「可能を表す独立した動詞」として扱う場合はこの言葉を使う。
「書ける」「行ける」「食べられる」などを「書く」「行く」「食べる」とは別の「新しい動詞」として使う。

独立した「動詞」なので活用できる。
例えば、「書ける」「書けない」「書けた」「書けなかった」

■可能形■
他の活用形と同じように「文法的な形の変化(活用形の一つ)」と考える。
「書く⇒書ける」など、動詞を「~できる」の意味に変える形。

「元の動詞の活用形の一つ」としているので「形」という表現が使われている。

で、結局どっちを使えばいいのでしょうか???
まず、学校で教えている場合は、統一したほうがいいですね。
A先生は「可能動詞」と言っている。B先生は「可能形」と言っている。
それだと、学習者は混乱しますよね!

あくまで「活用形の一つ」として教えるなら「可能形」と言ったほうが、わかりやすいですね。でも、理解力のある学習者だったら、「独立した動詞」=「可能動詞」として教えていいと思います。ちなみに私は「可能動詞」として教えることが多いです!
 
以上、「可能動詞」と「可能形」の違いでした。