
N3文法「向け」
「向け」

このスマホは文字が大きいです。操作も簡単です。
「お年寄りを対象にしたスマホです」
「お年寄りのためのスマホです」
このスマホはお年寄り向けです。(※述語「向けです」)
このスマホはお年寄り向けに作られています。(※副詞「向けに」)
これはお年寄り向けのスマホです。(※名詞修飾「向けの+名詞」)
「~を対象にした」「~のための」と言う意味。
ある行為がAを対象にしていると言いたい時に使う。
名詞+向け
※述語:向けです 副詞:向けに 名詞修飾:向けの+名詞

この本は子ども向けです。(※述語「向けです」)
この本は子ども向けに書かれています。(※副詞「向けに」)
これは子ども向けの本です。(※名詞修飾「向けの+名詞」)
このクラスは初級者向けです。(※述語「向けです」)
このクラスは初級者向けに開かれています。(※副詞「向けに」)
これは初級者向けのクラスです。(※名詞修飾「向けの+名詞」)
例文
例1:このジャケットは女性向けです。
例2:このカタログは外国人向けにやさしい日本語で書かれています。
例3:子ども向けの本はあちらのコーナーになります。
例4:このコースは日本語上級者向けに作ったコースです。
例5:この辺は学生向けのアパートが多い。
「向け」と「向き」の違い
「向け」:計画・意図された対象の範囲
○このテキストは上級者向けです。
→上級者のために書かれたテキスト
「向き」:話し手が判断したこと
○このテキストは上級者向きです。
→話し手が“上級者に合っている”と判断したテキスト
「Aにちょうどいい」という意味。
特定の物事についてAに合う、ちょうどいいと言いたい時に使う。
話し手の判断で評価して言うことが多い。
動詞「~に向いている」を代わりに使うことができる。
例:学生に向いている家賃が安いアパートを探しています。
名詞+向き
※述語:向きです 副詞:向きに 名詞修飾:向きの+名詞

この食堂は量が多いから、男性向きだね!
⇒男性のために作った食堂ではない。
でも、ごはんの量を見て男性にちょうどいいと判断した!
このアニメは大人向きだね。子ども向きではないね。
⇒大人のために作ったアニメではない。
でも、このアニメを見て大人に合っている、子どもに合っていないと判断した!
例文
例1:この山は登山の経験者向きだね。
例2:このカレーはあまり辛くないので、子ども向きだね。
例3:このキャンプ場はテントが大きいので、ファミリー向きです。
「向け」と「用」の違い
「~用」は「~だけが使う」という意味です!
よく見るのが、「男性用トイレ」「女性用トイレ」ですね。
当たり前ですが、「女性用トイレ」に男性は入れません。
女性だけが使えるトイレだからですね!
「女性向けのジャケット」
女性を対象にしたジャケットだけど、男性が着ても問題なし!
「女性用のトイレ」
女性だけが使うトイレだから、男性が入ったら問題あり!
「向け」は、「~を対象にしていますよ~」というイメージ。
「用」は、「~だけが使うものですよ~」というイメージ。
「向け」「向き」「用」の比較
①本の場合
・子ども向けの本です。(子どもを対象にした、子どものための)
・子ども向きの本です。(子どもに合っている、ちょうどいい)
・子ども用の本です。 (子ども専用に書かれている ※少し不自然ですね!)
②アニメの場合
・子ども向けのアニメです。(子どもを対象にした、子どものための)
・子ども向きのアニメです。(子どもに合っている、ちょうどいい)
・子ども用のアニメです。 (不自然ですね!このようには使いませんね!)