
N3文法「くせに」
「くせに」

彼女は自分では何もできません。
それなのに・・・
人の悪口はよく言います。
↓
彼女は自分では何もできないのに、人の悪口はよく言います。
↓
そんな彼女に対してよくない印象を持っているときは・・・
↓
彼女は自分では何もできないくせに、人の悪口はよく言います。
★「くせに」を使う ⇒ 強い否定(批判・不満等)の気持ちがある
「Aという立場・身分なのにB」という意味。
相手に対してよくない印象を持っている時に使う。
★「くせに」の前後の文は主語が同じ。
★「くせして」は同じ意味だが、くだけた会話でよく使う。
例:知らないくせして、偉そうに意見を言わないでほしい。
★人以外には使えない。
★相手をからかうときも使う。
例:本当は嬉しいくせに。
普通形(な形(だ→な)/名詞(だ→の))+くせに

ヤトモンキー先生:田中さん、おはよう。
田中さん:・・・。
ヤトモンキー先生:えっ!?挨拶しないの!?
田中さんは新人のくせに、挨拶をしない。
ヤトモンキー先生は田中さんに対してよくない印象を持っているんですね!

彼は元気なくせに、病気だと言って学校を休んだ。
例文
例1:自分が失敗したくせに、人のせいにする人が嫌いです。
例2:本当は彼女が好きなくせに、他の女の子と遊んでいる。
例3:兄は知っているくせに、教えてくれない。
例4:子どものくせに生意気だ!
例5:社長のくせに、会社の規則を守らない。
「くせに」と「のに」の違い
①主語は?
「AくせにB」・・・ AとBの主語が同じであるのが普通
✕彼女がお願いしたくせに、彼は貸さなかった。
「AのにB」・・・ AとBの主語が違う場合もOK
○彼女がお願いしたのに、彼は貸さなかった。
②自分自身には使える?
「くせに」は第三者や相手を非難するときに使われ、自分自身には使いにくい。
✕昨日勉強したくせに、30点しか取れなかった。
〇昨日勉強したのに、30点しか取れなかった。
ただし、自分を客観視する場合は使える。
○私はダイエットしているくせに、甘い物を見ると買ってしまう。
③強い否定
「くせに」は「のに」に言い換えることができる。
しかし、「くせに」は強い否定(批判・不満等)を言うために使われる。
彼は何もしない( ○くせに / ○のに )、不満をよく言う。