
N3文法「とは限らない」
「とは限らない」

お金持ちは幸せだ。⇔お金持ちは幸せじゃない。(全部否定)
これだと「お金持ちはみんな幸せじゃない」という意味になる。
幸せな人もいるけど、幸せじゃない人もいると言いたいとき…
「とは限らない」を使って、例外があることを言います。

お金持ちがみんな幸せだとは限らない。
「必ず~とは言えない。例外もある。」
一般的にAだと思われている状況の中で「Aではないかもしれない」、
「例外がある」と言いたい時に使う。
普通形+とは限らない

本当のこともあるし、本当のことじゃないこともある。
SNSに書いてあることが、全部本当だとは限らない。
「必ずしも」「全部・全員」「いつも」「だれでも」など
例:簡単な試験だからといって、だれでも合格できるとは限らない。
例:有名なレストランだからといって、全部おいしいとは限らない。
例文
例1:新しい製品が必ずしも使いやすいとは限らない。
例2:安全運転していても、事故が起きないとは限らない。
例3:高い物が必ずしもいいものだとは限らない。
「~わけではない」との違い
<意味>
「必ず〜とは言えない」
<①確実性の否定/②例外がある>
<使うとき>
①確実性の否定
一般的な傾向・予測・印象・データに対して、客観的に否定するとき
例:高いからといって、質がいいとは限らない。
②例外がある
「100%そうとは言えない」という一般論の補足・注意をするとき
<意味>
「全部が〜ということではない」
<①誤解の修正/②部分否定>
<使うとき>
①誤解の修正
他人の誤解・主張に対して、主観的にやわらかく否定するとき
例:山田さんといつも一緒にいるよね。好きなんでしょ?
いつも一緒にいるけど、彼が好きなわけではないよ。
②部分否定
「言いすぎ」「極端な表現」を否定・緩和したいとき
例文を見てみましょう。
〇お金持ちがみんな幸せだとは限らない。
⇒幸せじゃないお金持ちもいる。(例外がある)
<客観的に否定>
〇お金持ちがみんな幸せなわけではない。
⇒そういう面もあるけど、必ずしもそうとは言えない。
<主観的にやわらかく否定>
〇先生の言うことがいつも正しいとは限らない。
⇒正しくないこともある(例外がある)
<客観的に否定>
〇先生の言うことがいつも正しいわけではない。
⇒そういう面もあるけど、必ずしもそうとは言えない。
<主観的にやわらかく否定>
この文はどちらも使えるね♪
他の例文で比較してみましょう!
例文①一般論
〇高いカメラを使えば、いい写真が撮れるとは限らない。
⇒常にそうとは言えない(例外がある)
✕高いカメラを使えば、いい写真が撮れるわけではない。
⇒話し手の主観的反論に使うが、ここでは客観的事実なので不自然
例文②自然現象や不確実性
〇明日、雨が降るとは限らない。
⇒予測・確率に使える
✕明日、雨が降るわけではない。
⇒事実や意見の否定に使うので、未来の天気には不向き
例文③人の印象・見た目に関すること
〇見た目が怖い人が、性格も悪いとは限らない。
⇒見た目と中身が必ずしも一致しない
✕見た目が怖い人が、性格も悪いわけではない。
⇒前提を受けての主張になりすぎるため、客観的説明には合わない
例文④誤解への反論や言いすぎをやわらげるとき
✕彼は毎日、料理をするが、料理が上手だとは限らない。
⇒例外の話ではないので不自然
〇彼は毎日、料理をするが、料理が上手なわけではない。
⇒他人の誤解に対して、やわらかく否定
例文⑤部分否定
✕うちに本がたくさんありますが、全部読んだとは限らない。
⇒自分のこと(自分のうちのこと)なのに「例外があるかも」と言うのは不自然
〇うちに本がたくさんありますが、全部読んだわけではありません。
⇒読んでない本もあると主観的にやわらかく否定している
例文⑥婉曲的=遠回しな言い方
✕忙しいとは限らないんだけど…。(あまり行きたくないと言いたい)
⇒「婉曲的=遠回しな言い方」の用法はない
〇忙しいわけではないんだけど…。(あまり行きたくないと言いたい)
⇒「婉曲的=遠回しな言い方」の用法がある